2009年11月24日火曜日

Xen 基本用語解説


ハイパーバイザ
 
ハードウェアのエミュレートを行い、仮想マシン環境を作り出すプログラムを指します。CPUやメモリなどの資源の仮想化を行い各仮想マシンに提供します。 仮想マシンモニタ、VMMと呼ばれることもあります。

ドメイン
 
Xenでは各VM(仮想マシン) のことをドメインと称します。

Xenホスト
 
Xenハイパーバイザが動作している実マシンを指します。Xenホスト上で一つ以上のドメインが動作します。Xenサーバホストとも呼ばれます。

dom0
 
Xenホスト起動時に必ず起動する特権ドメインです。ドメイン0。このドメインでは、各種管理ツールやデーモンが動作します。ドメインの起動、終了などの 作業は全てdom0で行います。通常、ゲストOSとしてはLinuxが使用されます。

domU
 
dom0以外のドメインを指します。ドメインU。domUは、サービスを動作させる目的で利用します。

ゲストOS
 
ドメイン上で動作している、LinuxやWindowsなどのOSです。

完全仮想化ドメイン
 
Fully virtualized domain。FVドメインと略することもあります。実在のハードウェア環境をエミュレートしたドメインです。HVMドメインとも呼ばれ、実ハードウェア 用に用意されたOSのバイナリをそのまま動作させることができます。

準仮想化ドメイン
 
Para-virtualized domain。PVドメインと略することもあります。エミュレーションのオーバヘッドを最小限におさえるために、新たに定義した仮想マシン環境を提供する ドメインです。このドメイン上でOSを動作させるためには、Xen環境が再定義したハードウェア環境にあわせてOSを修正する必要があります。代わりに、 このドメイン上のゲストOSは高効率で動作します。

Xenカーネル
 
準仮想化ドメイン環境用の、ゲストOSのカーネルを指します。Linuxの場合、Xen Linuxとも呼ばれます。また、Xenハイパーバイザを意味する場合もありますが、本解説ではその意味では使用しません。

OSS Xen
 
本解説では、オープンソースとして開発されているXenのことを、Xen EnterpriseやLinuxディストリビューション等の派生プロダクトとの区別が必要な場面ではOSS Xenと呼称します。

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